コテージ

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双子と言っても似ているのは顔つきだけで、二卵性双生児の双子は中学生にもなるとどんどん違う見た目になっていく。 これからは体格差も顕著になっていくことだろう。 そうしてふたりを乗せたバンは無事にコテージに到着した。 コテージが立ち並ぶ一角への入り口はアーチ状の門になっていて、その右手に大きな建物が見えた。 「あれが管理室。僕が駐在しているから、なにかあったら連絡してくれればいいから」 管理室の向かいには売店があり、昼間だというのに明々と明かりが灯されている。 中には数人のお客さんがいるみたいだ。 「君たちが今日泊まる部屋はここの一番奥なんだ」 車はどんどん山の奥へと進んでいく。
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