コテージ

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「中には遊び道具やキャンプ道具が入ってるんだ。貸し出しもしているから、覗いてみたくなったら連絡してね」 それから二人はコテージの鍵を受け取って車をおりた。 二人が泊まる部屋のドアには110という数字が書かれている。 「明日透子が来たら部屋を移動してもらうことになると思うけど、今日はここで我慢してくれるかい?」 おじさんの言葉にふたりは同時に振り向いていた。 「え? 部屋を変わるんですか?」 和也がとまどった様子を浮かべる。 そんな話は今始めて聞いた。 おじさんはそんな和也の反応を見て驚いたように目を丸くし、それから取り繕うように慌てて微笑んだ。
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