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「それ知ってる。有名な話だよね。でも大丈夫だよ、私達は電車に乗ってから1度も眠ってないから」
ここへくるまでに何度か電車を乗り換えて来ているけれど、まだ1度も昼寝をしていない。
朝早い時間から行動しているけれど、楽しさの方が勝っていて眠気は襲ってこなかった。
そうこうしている間に電車は和也たちの目的に到着した。
「次は〇〇駅~、○○駅~。右側のドアが開きます。お降りの際は……」
決り文句が流れてきて亜希はまた車窓から外を見つめた。
そこには小さな無人駅がぽつねんと立っていて、なんだか寂しそうに映る。
「やっぱり大丈夫だよ。この駅の名前は都市伝説の駅名とは全然違うから」
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