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動き出した車の中でおじさんにそう言われ、亜希と和也は視線を見交わせた。
ついさっき電車内で話していた内容を思い出す。
居眠りをしている間に知らない街に降り立ったという女性の都市伝説。
もう電車からおりているけれど、思い出すととても眠る気にはなれなかった。
「いいえ、大丈夫です。それより、コテージの周辺にお店はありますか?」
和也が一番心配していたことを訪ねた。
「コテージの近くにあるのは売店くらいかな。なにか執拗なものがあれば、街で買って行けるけど、寄るかい?」
売店はどれくらいの広さになるんだろう。
何が置いてあるんだろう。
質問する前に亜希が口を開いていた。
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