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01 婚活始めます
その後、お風呂に入り、どうしようか考えるも答えはなかなか出せなかった。
（私は結婚がしたいのか？ それともアキちゃんと一緒にいたいのか……？）
髪を乾かそうとドライヤーを手に取り、洗面化粧台の鏡に映る自分を見ながらもう一度聞いてみる。
（私は結婚がしたいの？ アキちゃんと一緒なら、結婚も子どもも諦められる？）
その答えはNOだった。
結婚の先に子どもを見据えた莉咲は、ますます結婚を意識した。
（そうだ！ 私は自分の子どもが欲しいんだ！！）
莉咲は急いで髪を乾かし、リビングへ向かう。
彰人はソファに座ってテレビを見ていた。
「アキちゃん！」
莉咲の勢いに圧倒され、彰人は身構えた。
「ど、どうしたの……？」
「私、やっぱり結婚したいし、自分の子どもも欲しい！」
「う、うん……」
「だから、アキちゃんのことは好きだけど、このままは……できない」
なんとか言葉を選び出し、莉咲は彰人に本音を伝えた。
「うん、そうだね……」
彰人は理解するような素振りで頷いた。
莉咲は深呼吸し、胸をたたく。
「私、婚活する！」
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