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【4】
8月26日、日曜日。8月最後の週末になっても天気の方は相変わらずで、雨が降れば蒸し風呂状態、晴れれば水溜まりも干からびる猛暑と、交互に鞭を食らわせてくる。
変わらないのはポストの中身も同様で、木曜に投函されてから金曜土曜と3日連続で同じ紙が入れられている。〝ココロヲカエセ〟という一文が入った二つ折りの紙だ。
使われている紙も印刷された文面も同じなのに、なぜか時間帯だけはバラバラで、1枚目の朝一番に対し、2枚目は日中、昨日は夕方に出掛けて夜帰宅した時に入れられていたから、恐らく日が暮れてからの犯行だろう。
大量に入れた次は一枚ずつ小分けか・と、手間のかかるやり方にご苦労な事でと思いこそすれ、毎日記憶を辿れど心当たりの無い内容の方には、思考回路を使うのもやめていた。
そもそも〝NO NAME〟と思わしきこのストーカーは、いつどうやって紙切れを入れているのだろう。連日、住んでもいないアパートのポストに紙を入れに来るなんて、ポスティングのバイトでも装っているのだろうか・などという事は、倉庫で配送前の荷物の整理をしながら考えたせいで至った推測だが、監視カメラどころか外灯もロクに付いていない、人目に付きにくい路地裏の古いアパートを選んだのが悪いと後悔しないための自己防衛にも思えた。
例の豪雨の夢はというと、橋の先でUターンして戻ってから、ほとんど進んでいない。ここ数日は毎晩見ているのに、濁流に飲み込まれまいと耐えている大木の近くまで来たところで、すっかり停滞しているのだ。ポストの中身に引っ張られているのか、毎日同じシーンを見せてくるだけの内容に、寝起きでメモを取る気力も湧かなくなってきた。
違う箇所があるとすれば、昨日の夢では差していた傘を、今日のそれでは持っていなかったというくらいだ。立っている場所は変わっていないようだから、落としたか風にでも飛ばされたか…どちらにせよ些細な変化に思えた。
そんな夢の話はさておいても、連日投函される怪文書に関しては、そろそろアラシにでも相談するべきかとは思うものの、実行には移せずにいた。このところ仕事が立て込んでいて、時間にも体力にも余裕がないのだ。
先週から同僚の女性が産休に入ったのに加え、親が入院したとかでパートのお局様も長期休暇を取り、さらにはアルバイトの大学生が夏休みの終了と共に2人も去ってしまい、配送センターは異例の人手不足に陥っている。
窮地では致し方なく、俺も荷物の仕分け以外の仕事まで任されての残業続きで、帰宅する頃にはもうフラフラだった。限界まで動いてしまうのは、未だに高校時代の体力をベースに考えてしまう悪癖が招いた自業自得だが、何も食わずに寝落ちるほどの疲弊具合では、ショートメールひとつ打つのも億劫で、頭を使う相談事はつい後回しにしている。
今日も今日とてクタクタになり、やっとアパートの前に辿り着いた時、鞄の中のスマホが振動した。アラシからの着信だ。
「ああ、カッチン?今、平気?」
途切れることなくクリアに届く音声に安堵しつつ構わない旨を返答すると、頼んでいた屋根の修理業者が下見に来る日取りが決まったとの連絡だった。
「分かった、金曜日の14時な」
「うん、よろしく」
頼りない足取りでザリザリと細かい砂利を踏みながら復唱し、短い遣り取りを終えた後、少しの沈黙が流れた。まさか、また電波かと耳からスマホを離そうとした矢先、電話口から声がした。
「…大丈夫?なんか、えらく疲れてるみたいだけど」
アラシの観察力は、対峙していなくとも発揮されるらしい。取り繕う気力もない俺は、大人しく〝白状〟のスイッチをオンにする。
「実は、例のメッセージ魔が追い掛けてきたらしくてな」
「えっ?東京から?」
「そう…だと思う。最初はメッセージと同じ紙がポストに入ってて…」
順を追って説明しようと居酒屋の帰り道を思い出しながら、あの夜大量の紙が詰め込まれていたポストの蓋を開けると、中にはスマホ会社のDMのハガキとピザ屋のチラシに挟まれて、二つ折りの白い紙がまた1枚入れられていた。反射的に吐いた溜息を「いや、何でもない」と一旦誤魔化して、ハガキとチラシのサンドイッチを取り出し、階段を上る。
「はじめは〝秘密を知ってる〟って文面がそのまま印刷された紙が、ポスト一杯に詰められてて」
「ポスト一杯に?おっかないね」
「100枚くらいあったっけな、たぶん」
まさしく怪談話を聞くような静かな合いの手に促されて話しつつ、チラシを持つ手で鍵を開けドアを開く。真っ暗な玄関に入って、すぐ横の壁を探り明かりを点けると、照らされた室内に微かな違和感を覚えた。明確に何とは言えないが、今朝、出がけに見た室内とはどこか違っている気がする。
「…それからしばらくは何も無かったんだけど、何日か前からまた紙が入れられるようになったんだ」
傾げた首を元に戻し、靴を脱いで廊下に上がる。リビングへ抜ける前に手前の脱衣所の電気を点けて、ついでにトイレと風呂場も覗いてみたが、特に変わった様子はない。
「それも同じ事が書いてあるの?」
「いや、最近入れられてるのは別の内容で…〝心を返せ〟って」
「こころ?」
不思議そうに上がった語尾に、見えないところで頷きつつ、チラシとカーテンで塞いだ窓の前から、今度は玄関側を見渡してみる。奥に行くほど暗くなる廊下と、傘の立てかけられた玄関があるだけで、やはり異常はなさそうだ。
「カッチンは、その内容にも覚えはないのかい?」
「無いなぁ…〝心〟なんて言われても、何のことなのか」
狭いワンルームをぐるりと一周し廊下とリビングの境目に立ち戻ると、フローリングに点々と残る黒ずんだ水溜まりの跡が目についた。部屋の奥へずれていくにつれて少しずつ直系の大きくなる歪な円は、こうして見ると部屋の真ん中からやや左側に移動しながら並んでいる。繋いだ線を伸ばした先には、東京から持ってきた安物のベッド。
「…まさかな」
雨漏りの箇所が徐々にベッドに近付いてきているなんて、そんな事。
思わず漏れた呟きに「え?」と声を上げる電話口へ、またはぐらかす台詞を投げて、足元のローテーブルへ立ったままチラシ類を放ると、目測を誤ったのか縁のギリギリに着地した紙の上から、少し厚みのあるハガキだけが滑り落ちて脱落した。どうせ拾うなら最初からちゃんと載せれば良かったと、ゴミ箱シュートを外した時と同じ気持ちでしゃがみ込み、DMハガキに手を伸ばす。
「何にしても…家の場所を知られてるのは、おっかないね」
自分の事のように深刻そうなアラシの口振りで、最初に紙が詰め込まれていた時の心境が蘇る。
思えば、東京にいた頃にも同じマンションの住人宛にメッセージが送り付けられていたのだから、その時点でも〝NO NAME〟は俺の家を知っていたに違いない。
しかも、紙を毎日投函できるという事は、本人もそれなりの近場に住んでいるはずだ。今こうしている間にも、近くに潜んでいる可能性すらある。
咄嗟に窓を見上げるが、室内から光を浴びる薄いカーテンは硝子に貼ったチラシの存在を仄めかす程度に透かすだけだ。
「でも、まあ…今までもメッセージを送ってくるだけで、直接的なことは何もされてないし。ちょっと気持ち悪いってだけだから…」
当事者以上に不安を募らせている様子の兄貴分を宥める台詞は、半ば自分への暗示のようでもあった。これまでだって危害を加えられたことはない。メッセージを送る手段がアプリから紙になっただけだ。
しかし、端に捲る順番を示す数字の書かれた分厚いハガキを拾い上げ、それを机上に載せるのと引き換えに件の紙を手にした時、昨日までに投函された物との差異に気付く。裏写りした文字がいつもより小さく、数も多いのだ。〝ココロヲカエセ〟の7文字よりも、格段に多い字数が印刷されている。
電話の向こうで「カッチン?」と沈黙を不審がる声がして、胸騒ぎを隠しつつ口を動かす。
「あー…さっきポスト見たら、また入ってたんだよ。それらしい紙が」
心音の間隔が狭くなっていく。自身を落ち着けようと悠長な物言いを意識したつもりだが、緊張感で口が早く回らなかっただけにも思える。
「それ、内容は?また同じだった?」
「えっと…」
物憂げな問いに背中を押され、二つ折りを静かに開く。視界に飛び込んできたのは、4行にもなるカタカナの羅列だった。上から順に視線を滑らせていくと、最後の3文字に心臓が跳ねる。
「〝すぐに心を返さなければ〟……〝お前の周りの人間を〟…〝殺す〟……」
詰まりながら文面を読み上げると、電話の向こうで「え?」と殊の外低い声がした。
折り目を跨いで2行ずつに分かれた文字列は、丸みのあるゴシック体のフォルムを蔑ろにするほどの鋭利な意図を孕んでいる。
〝スグニココロヲ
カエサナケレバ
オマエノマワリノ
ニンゲンヲコロス〟
これが、さっきポストから回収してきたコピー用紙に印刷された全文だ。
アプリのメッセージでも投函される紙でも、これまで一貫してたった1行だった文面が、具体性と凶悪性を格段に増している。
「今日入れられてた紙に書かれてるんだ…全部カタカナで〝返さなければ殺す〟って」
自分で繰り返しただけで、俄に脈が速くなる。手のひらにじわりと汗が滲んで、滑り落ちそうになるスマホをしっかりと握り直した。
こんなサスペンスドラマみたいな脅迫状を自分が受け取る日が来るなんて、思ってもみなかった。しかも、返せと要求されている〝心〟なるものが何かも分からないなら、どうしようもない。
予想だにしない内容に流石に困惑したのか、アラシはしばらく言葉を失っていたようだったが、カチッと小さな音が聞こえた後、存外冷静な口調で問い掛けてきた。
「改めて訊くけど、カッチンはその紙の送り主に心当たりはないんだね?」
「…え…、あ…、うん…」
「返せって言われてるものが何かも?」
「うん…全く…」
すんなりと出ない返答で、自分の動揺加減を知る。問答の後ろで微かに聞こえるペンを走らせる音からして、さっきのカチッというのはボールペンのノック音だったらしい。メモを取りながらの聴取のようだ。
ペンの音が止み、数秒の静寂が続いた後、再びアラシが言った。
「その人は…なして自分で取り返さないんだろうね」
語尾の下がった疑問文の代わりに俺が「えっ?」と発すると、兄貴分は至極落ち着いたトーンで続ける。
「だって部屋も分かってるなら、そんな脅迫状を出すより、部屋に押し入って奪ってしまう方が早いんでない?投函だって、わざわざ鉢合わせしないようにしてるみたいだし…」
その推察に反論の余地は無いように思えた。確かに、俺のいない隙を見て投函を続けていたのなら、俺が帰宅するのを待ち伏せて部屋へ押し入り、目当てのものを強奪することだってできるはずだ。何度も〝返せ〟と催促状を入れても無反応の相手なら、尚更強行突破する方が手っ取り早いし、〝殺す〟という恐喝をする人間が、強奪はできないなどと手段を選ぶとも思えない。
俺が納得したのを察したのか、アラシは思案しながら話すように時々間を空けて推理を展開する。
「敢えてそうしないのか、出来ないのか…。それか、部屋に押し入っても解決しないのか…」
押し入っても解決しない?
ぽつぽつと零された思考に理解が追い付かず、「どういう意味?」と訊ねると、本人もそこまでピンとは来ていないのか、キレのない口振りで答える。
「いや…もし僕が犯人だったとしてさ。部屋に押し入らない理由を考えてみたんだけど…そもそも取り返したいものが部屋に無いなら、無理に入る意味はないんでないかって。カッチンに顔も見られるだろうし」
取り返したいものが部屋に無い。
分かったようで分からない返答に自然と傾いた首を元に戻し、
「部屋にないなら、どこにあるんだよ」
と質問すると、「いや、知らないけど…」なんて少し困ったような笑いを滲ませて答えたが、変わらず思考回路を働かせる傍らといったややゆったりとした口調で、こう続けた。
「たとえば…カッチンが〝それ〟をどこかに隠してるなら、部屋には無いんでないの?その場所を聞き出すまでは、カッチンには何も出来ないし。…もし僕が犯人なら、だけどさ。」
〝NO NAME〟は〝心〟なるものが俺の部屋には置かれていないと踏み、隠し場所を炙り出そうとしている。
考えれば考えるほど、アラシの推測は的を射ている気がした。脅迫文が〝お前を殺す〟ではなく〝周りの人間を殺す〟という内容だった事にも説明がつく。
脅迫文を送り付けてくる人間の心理を、無二の友人があっさりと言い当てたとしたら少々怖い部分もあるが、そこは彼本来の頭の良さと高校時代に俺についていたという追っかけを多数見てきた経験則の賜物と考えよう。
ずっとフローリングにしゃがみ込んだまま話し込んでいたせいで、折り曲げた足が痺れている事に電話を切ってから気が付いた俺は、皮膚の下で炭酸が弾けるような柔くも耐え難い痛みに耐えながら、手汗で湿って一部が波打つ脅迫状をローテーブルの上へ戻した。
その時、二つ折りにした紙を見て、ふと、ある考えが湧いた。
ボトムのポケットに手を入れ、仕事用に持ち歩いているメモ帳の脇に挟んだペンを取る。この紙に書いてみようと思い立ったのだ、〝ヤツ〟へのメッセージを。前に一度、アプリで返信した時には既読にすらならなかったが、明日以降も直接何か投函しに来るとすれば、目に入りはするだろう。
何を書くかは、この案を思い付くのと同時に決まっていた。
〝ココロって何?〟
折り目に沿って畳んだ紙の外側、印刷面の裏にそう書いて、俺は足の痺れが収まるや早々に部屋を出て階段を下り、ポストにそれを戻した。文字を書き加えた面が上になるよう、銀の箱の真ん中に入れ、蓋を閉める。外は小雨が降り出していたが、油性インクのボールペンで書いたから字が滲んで読めないという事にはならないはずだ。
新聞も取っていないし、無関係な第三者に蓋を開けられる可能性は低い。明日の朝、出がけにまだ入れたままになっていたら、その時は一度回収でもしよう。もし日中に郵便配達員やポスティングのアルバイトが来て、謎の質問とカタカナの脅迫文が書かれた紙を見られてしまっては大変だ。
部屋に戻り、一仕事終えた達成感と緊張からの緩和で力が抜けた俺は、買い置きしたゼリー飲料を腹に入れただけで力尽き、日付が変わる前に眠りに落ちた。
小降りだった雨は夜が更けるにつれて強くなり、明け方には雷も鳴っていたそうだが、それにも気付かずに熟睡していたようだ。
あの豪雨の夢も見るには見たが、やはり今回も増水した川に飲まれた河川敷をすぐそこの歩道から見下ろしている光景で、傘は手にしていないようだった。
この町に越してきてから動き出した物語が、ここにきて一向に進まない。傘を差しているかなど微妙な違いはあれど、同じ場所から同じ景色を眺めるだけの夢は、進展していた時よりも却って不気味で、そろそろ歩き出してくれと凹んだ枕に訴えかける程度には気に病んでいる。
毎朝隣室から聞こえてくるテレビの音も、月曜日は心なしか陽気で、占いの後の女子アナの〝行ってらっしゃい〟という挨拶も、週明けの怠さを吹き飛ばそうとするように溌溂としている。その声でまた今日から平日なのだと実感し、仕事に向かう前に気合を入れるようになったこの頃だが、今日に限ってはそれを聞く前に一度外へ出る必要があった。昨晩ポストへ戻した脅迫状を確認するためだ。
アパートの部屋数と同じ9個が3列に3個ずつ並べられたポストの右上、303号室の蓋が朝早くに開けられる機会はほとんどないが、住民の誰かが間違って開けないとも限らない。
引っ越しの初日に軽く挨拶回りをして以降、アパートの住民たちとはたまに顔を合わせれば挨拶を交わすくらいの付き合いしかしていないけれど、謎の人物から物騒な文言で脅されていることを知られるのは非常に気まずいし、怪しい人物が周囲をうろついているかもしれないと怖がらせるのは申し訳ない。
午前7時30分。まだ眠い目を擦って外付けの階段を下りると、夜中降り続いた雨に濡れた銀の箱の塊が、薄曇りの朝日を浴びて鈍く光っていた。経年による凹みや傷に溜まった雨水が朝露のように日光を反射している。
周囲に人の気配はなく、勿論、濡れた砂利には足跡もない。
そそくさとポストの前まで進み、深呼吸をひとつ。朝とは思えない蒸し暑さの中、心臓が冷えるような緊張感を覚えるのは、今回は何らかのリアクションが得られるのでは・という自負があるからだった。
アプリの時は何の反応もなかったが、今回の問い掛けは向こうが欲しているもの、それ自体を問うものだ。俺が〝心〟なるものが何か分かっていないとなれば、取り返すに取り返せないだろう。今回ばかりは向こうにとっても答えるだけの価値がある、答えなければならない問いのはずだ。
ゆっくりと吐き切ったところで息を止め、蓋の濡れた取っ手に指を掛ける。そのまま一思いに蓋を持ち上げると、軋んだ音と共に箱の中身が露になったーーーのだが。
「あれ…?」
銀の箱の中身は昨晩のまま、俺が質問を書き足した二つ折りが入っているだけだった。
念のため取り出して折り目を開き、表も裏も隈無くチェックしてみるが、〝NO NAME〟からの返信はおろか、読まれたかどうかさえ怪しい。
てっきり夜のうちにまた現れるかと踏んでいたが、読みが外れたのだろうか。連日投函されていた〝心を返せ〟という紙も、朝昼晩とランダムに入れられていたし、今日はまだ来ていないのかもしれない。
封筒にも入れられていない脅迫状をそのまま残しておくのは気が引けたが、肝心の相手に見せないことには返答どころではない。ひとまず文字を書いた面を裏にして折り目を手前にし、わざわざ手に取って開かない限りは物騒なカタカナの文面も手書きの質問も見えないよう小細工をして、雨粒の滴る蓋を閉めた。
それから一旦部屋に戻って支度を整え、午前8時過ぎ。出がけにもう一度覗いてみたが、ポストの中身は変わっていなかった。これまでも留守や就寝後を狙ったように来ていたのだから、わざわざ俺が起きている時間帯に来るとも考えにくいから当然の結果だ。
配送センターの方は、数年前までうちで勤務していたというパートの女性が人手不足を聞き付けて、小学生の娘さんが帰ってくる時間までならと手伝いに来てくれたお陰で、何とか回るようになり、配達まで任されるという最悪の事態は回避出来た。無事故・無違反・無運転のゴールドペーパードライバーの身分で、客へ届ける荷物を積み、雨の降る公道を走るのはサスペンス映画以上のスリルに違いない。
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