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悶々と考えを巡らせたまま水曜日を迎えた。どんなに考えても、自分じゃ釣り合わないんじゃないかという不安を通り越して怖いという思いがどうしても捨てられない。
それでも、今すぐ恋人にはなれないかもしれないけど少しずつでいいから距離を縮めていきたい、柴崎先生の想いには応えたい、それが私の答えだった。
だけどこの日に限って問題が発生していた。いつも通り昼休みは食堂にいたんだけど、いつまで待っても鈴谷さんから代返の依頼が来ないのだ。どうしよう、今日は代返の必要ないのかな。だけど柴崎先生には会いに行きたい。
何の連絡もないまま講義の時間が近づいてきてしまい、私は意を決して講義室に向かった。こっそりと中に入って目立たない後ろの席に着く。
今日はいつもより騒がしいな、そんなふうに思っていたら、前の方の席はほぼほぼ女子生徒で埋め尽くされている。そしてその中のひとりに鈴谷さんの姿があった。
……なるほど、もう代返はいらなくなったのか。見た目が格好良くなった途端講義に出る鈴谷さんの変わり身の早さに驚くばかりだ。
始まった講義をいつもの通り聞いていたんだけど、どこか落ち着かないし、いつも通り話を聞いてノートをとっていても、今までより講義の内容が薄くなっている気がしてならない。
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