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朝ご飯の片付けを終えた後、ソファーに座っている早瀬のそばに行った。エロいことをする雰囲気がない。来てくれて良かったと言って、早瀬が笑った。すると、体を後ろ向きにされて、ソファーの背もたれに両手を付いている状態になった。そして、服を脱ぐように言われた。
「恥ずかしいから!」
「なら、俺が脱がす」
早瀬が右手だけを使って、俺の長袖のTシャツを脱がし始めた。そして、ズボンにも手を掛けた。手に負担をかけたくない。だから、自分で脱ぐと言った。しかし、こういうこともしない方がいいのではないだろうか。痛みが起こるに決まっている。
「裕理さん。やめておこうよ」
「いいや。やる。こうやって腰を進めれば、君の中に入る」
「ええ?」
「こういう体勢は初めてだね。さあ、力を抜いて」
「やだ」
「感じている?こことか、ここ……」
「あ……」
早瀬の右手が肌の上を滑っていった。そして、首筋にキスをされた後、舐められた。そのことで息が上がり、力が抜けてしまった。相手は怪我人だ。乱暴に抵抗するわけにはいかない。だからやんわりと断っているのに、早瀬はやめる様子がない。
背中にキスをされた後、唇が脇腹の方に移動した。そして、舐められた。右手は俺の体を支えている。動けない。
「限界だ。抱かせてくれ」
早瀨の声が掠れている。耳元でもう一度囁かれて、背中がゾクッとした。俺も同じ気持ちだ。でも、早瀬の体が心配だ。そう思いながら、早瀬の言うとおりに体勢を変えた。そして、抱かれてしまった。
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