第6話 不動の志

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第6話 不動の志

ユウジ「リュウさんは!?」 アズサ「リュウさんは、エデンには いないわ。エデンではまだ 確認されてない。」 ユウジ「そうか、孤独なんだ。」 ユウジにとって、 リュウは、諸刃の剣的存在。 苦しみも感動も、 リュウがいたからこそ 実現できた。 冷たく白い星、 プロキオン。 リュウがいた 出身惑星だ。 ユウジ 「リュウさんは、夢の形は、 変わっても、 世界を平和にしたいという 根本だけは変わらなかった。 だが、その不器用さ故、 敵も多かった。 リュウさんにとって、 俺は、‘兄弟’だった。」 アズサ 「リュウさんとお兄ちゃんの 前世も、白い儀式服を着た 僧侶で先輩と後輩。 しっかり神に仕えていたわ。 なんで芸能界を目指していたの?」 ユウジ 「俺は学生時代、 エリートから、下級クラスに 落ちた存在。 その反動でよくイジメられていた。 教室の隅で隠れてよく、 漫画を描いていた。 宇宙的な話が好きだった。 デ◯ノートや、 ハガ◯ンがまだ流行る 前ぐらいだった。 何かで見返したかった。 学力がダメでも、 夢を与える教師になりたかった。」 アズサ 「本気で芸能界で 世界を変えたかったのね。」 ユウジ 「表裏一体。」 アズサ 「え!?」 ユウジ 「リュウは裏から 地球を変える存在だった。 俺は表でそれをやりたかっんだ。」 ‘ゆ◯’の表裏一体♪ を口ずさむ。 アズサ 「そう、 挫折がなければ、 その道を行きたかったのね。」 ーエデンから、地球に戻る2人ー ユウジ 「宇宙によって、 いつも引き戻されるんだ。 でも、芸能界でなくても、 また、『使命』に よって、立ち上がるよ。」 ベッドから起き上がり、 胸を腕で叩く。 骨折したユウジの 心には、不動の志が 宿っていた。 アズサ 「地球に戻ったし、 入院生活大人しく しといてね。 また、来るわ。」
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