家柄

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村上はため息混じりに言う 『何だか… 自分が、すごく意地悪になったような心境よ… … 店長の事… ホント…ここだけの話だけど好きじゃないけどさ…』 『いえ… 村上さん… それは、普段からオーラ全開で出てます』 貴史がすかさず突っ込む 『あら… うまく隠せてるつもりだったんだけど… でもさ… 息子…とまでは言わないけど まあ…ちょっと無理をすれば産める年齢じゃない?』 『は?』 突拍子もない村上の発言には いつもかなり脳を使う 『それって 村上さんに店長くらいの息子さんがいてもおかしくない…って意味ですか?』 『そうそう… だからね… できれば、自分で気づいて改めてもらえればって…』 『無理…でしょうね…』 貴史も深いため息をつく… 『だよね… それでさ… ちょっと荒療治なんだけど… ここ… 城さん…用事ある?』 そこには 前日のラストスタッフが店長で 次の日のオープンスタッフが若いスタッフになっていた 『もし城さんが良ければ シフトを代ってあげてほしいのよ 少しはお灸をすえないとと思ってるのよ』
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