再会橋の月の元

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“え?” 一瞬… 思考回路が停止した… その後 ジワジワと この男性が何を言わんとしているかがわかってきた 私が身投げをすると勘違いしたんだ… “違います… あまりに月が綺麗で… ふと…手が届きそうに思えて…それで…” 私を覗き込んでいた人の 厳しい瞳が ふっと和らいだ… “ああ…良かった… あなたが泣いていたので…つい…” その人は 安心したように微笑むと 私を強く抱き締めていたことに気づき 慌てて掴んでいた手を離し “失礼しました”と詫びた “いえ 私こそ紛らわしい行動て驚かして申し訳ありません” そう言って顔を見合わせると 自然にお互い笑みが溢れた
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