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貴史は
店に到着すると
施錠された従業員用のドアロックを
カードキーで解除して店舗内に入った…
今日のオープンスタッフはシフトて言えば他の若いスタッフであったが
数日前
村上から貴史に相談があった
『ねえ…城さん
シフトの件で相談があるんだけど…』
『なんですか?』
貴史が振り向くと村上が
『あら
今日もイケメンね』と笑う
『からかわないで下さいよ
で?
相談ってなんですか?』
貴史が言うと
『からかってなんかいやしないわよ』
と微笑みなからシフト表を貴史に見せた
『城さん
店長がラストした次の日のオープンしたこと無いでしょ?』
少し…
深刻そうな村上の表情を見て
これは、ただ事ではないと察知した貴史は
村上に真っ直ぐに向き合うように立つとシフト表に目を向けた
『そうですね
そう言われてみれば
こちらに配属になってから3ヶ月になりますけど一度も被ったこと無いですね…』
『だよね…
で…
これが、さっき従業員用のホワイトボードに貼られてた来月からのシフト表…』
見ると
翌月も店長のラストの翌日のオープンは貴史以外のスタッフで埋められていた
『これが…
どうかしましたか?』
貴史が
まだ要領がのみ込めずに尋ねると
『いえ…
シフトを組む仕事も大変だと言うことはわかっているんですけどね
色々と若いお母さん達は学校行事とか子供の用事が被ったりしますし…
私だって、家の用事で希望休みの申請を出しますから、シフトを組む人は大変なのはわかっているんです…
ただね…
若い子達から不満が上がってましてね…』
『どんな?』
『店長がラストで入った次の日のオープンはしたくないと…』
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