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遂に私もリア充に!?~告白にはバナナを添えて~
「先輩、好きです! 付き合って下さい!」
先輩の卒業式が終わったその日に私は亜戸来星に告白をした。バナナを差し出しながら。
「バナナ?」
先輩の返事はそれだった。
あ、これ、やらかしたかな。反省するがもう遅い。お前バカ? とでも言いたげな先輩の表情を見て私は察した。振られるわ。はい、終了。バナナって皆好きなんじゃないの。私だけ?
「ふは! バッカじゃねーの、お前! バナナて!」
思いっきり笑い飛ばされる。
「なんでよ! 皆好きですよねバナナ?」
「お前とゴリラだけだわ! 腹いてぇーwww」
「むぅ......」
失礼じゃない? 私がゴリラだって言いたいの? むくれる私を見ながら笑いすぎて出た涙を拭う先輩。
「まあ面白いからいいわ。OK。付き合おう」
「はぇ?」
間抜けな声を出した私に先輩はウィンクを投げかけ、「で、名前なんての?」と尋ねてきた。そういえば名乗ってなかった。てへ。
「上野恋です! 好きな食べ物はバナナと鮭おにぎりです!」
「OK俺はパン派だ」
ちーん。
そんな感じで私の告白は大成功(?)。付き合うことが決まった。わーい。
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