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カラオケなう。私は唐揚げとポテトとソフトクリームとコーラを、先輩はカレーとアイスとスパゲッティとたこ焼きを注文した。テーブルの上は食べ物で埋め尽くされ、ここは食べ放題ですか? みたいな雰囲気になっている。
「もぐもぐもぐ」
「よく食うな」
「先輩こそ」
「俺は食べても太らねえんだよ」
「おっ、奇遇だね。私もなんだよ」
「そうかそうか」
「先輩体重何キロ?」
「それ訊いちゃう? んー、62」
「へぇー。私は41」
「ガリ過ぎんだろ」
「そう? ちなみに身長は153だよ」
「俺は178」
「高いねぇ~」
カラオケとは全く関係ない会話をする私達。
「てかさ、先輩じゃなくて名前で呼んでほしいんだが」
「来星様!」
「なんでだよ。来星でいいよ」
「来星♡」
「はいはい。そろそろ歌おうぜ」
採点をオンにして歌った結果、私は32点、来星は99点だった。
「ザコくねお前?」
「ひっど! これでも頑張ったんだよ!?」
「うそうそ。可愛かったよ」
「キャー照れる!」
「よかった変態とか言われなくて」
「トラウマになっちゃってんじゃん」
「恋のせいだよ☆」
「あらごめんなさい☆」
「許す☆」
コントみたいなやり取りにお互い吹き出す。
「あぁ楽しい」
「笑いすぎてお腹痛いよ」
「大丈夫かよ。リバースすんなよ」
「するか!」
「ははは」
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