1-3 覚醒

5/5

16人が本棚に入れています
本棚に追加
/193ページ
 再度上がる静止。しかし金髪が聞き入れることはなかった。金髪は鳶色弟の頭を掴んだまま、もう片方の手を構える。その腕が、ぎゅるるとドリルのように渦を巻き、形状を変化させた。 「!?」  形だけじゃない。腕から先の部位だけが硬質な鋼色に転じている。まるで、そこだけ金属製の槍を取り付けたような――。  何だ? あれは。
/193ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加