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玉緒に脅されたかと思えば、激しいがどこか優しい竜巻によって幸は目を閉じ空を見上げた。空に変わりは無い。
ただ、場所が変わったような気がするのは幸だけなのだろうか。しかも、地面に伏せていた哉太やフライ、骸骨の兵士に囚われていたはずのスピードも見当たらなかった。
――だから余計に心配になってしまう。3人とも、特に哉太はどこへ行ってしまったのだろう。
「幸君……、幸君!」
「あ……、心。俺達は、どうなっていて? それに、3人は? ……哉太さんは?」
すると心は申し訳なさそうな顔を見せたかと思えば、自分自身のことを話したのだ。それは自分の隠された、テレパシー以外の能力のことを。
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