不幸ヤンキー、”狼”に奪われる。【6】

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「この空間はワイがにしか能力が使えんのや。だからお前ん能力なんて使えないで」 「うがっ……、あぁっ……!」 (苦しいし痛いし、……なんだよこれ? こんなクズに、幸や、こころが……!) 「さぁ~て、金づる2人を待たんとな。……じゃ、そういうことやから」  汚く笑う玉緒に哉太は憤りと殺意で満たされるが、それでも哉太は愛しい2人を守りたかった。 「さ、ち、ここ……ろぉっ、来ちゃ、だめ……だ!!!」  激痛で叫ぶ哉太の赤い瞳に映った花々の中には儚げに咲く赤と青の彼岸花が見事に咲いていた。
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