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―それは、幸にとっては偶然か必然か。それとも青天の霹靂なのか。…もしくは、2人が織りなしてきた”運命”という名の以心伝心か。…しかしそんなことなどどうでも良い。今の幸はどっちでも良かった。
「え~…、わたくしは花ちゃん、いえ…彼岸花 幸君の家に嫁ぎに行こうと思います!」
夕飯時の食事が終えた頃。幸が食器を洗いに行こうと立ち上がって聞かされた彼の言葉に、唖然としてしまった。そんな彼に哉太は笑って笑みを浮かべては視線を運ぶのだ。
「…良いよね、花ちゃん?」
「……はい?」
「また、哉太君の変な言動が…」
その場に居た少女、心は軽く息を吐いて笑みを見せる哉太を見上げていた。
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