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間宮の妻が鬼籍に入って五十年だ。
五十年、間宮はただ闇雲に時を重ねていたわけではない。有り金をはたいて生命維持カプセル内で眠りにつき、技術の進歩をじっと待っていた。
五十年後の世界。目覚ましい成長を遂げた世の中は、間宮を大いに感動させた。
眠りにつく前に既に開発されていたAI技術は特に秀でた進歩を遂げていた。
期待した以上の技術力の進歩に間宮は密かに感涙する。これで妻とやり直すことが出来ると心を震わせていた。
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