もう一度、君に届けたくて

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翌日、教室に入ると、芽花と美桜と目が合った。 芽花と美桜がこちらに走って駆け寄ってくる。 「あ、ひまり!おはよー!」 あぁ…懐かしいなあ…二人が死ぬ前はいつもこんな風だったな… でも…死んじゃうんだよね… 嫌だよ…私が頑張らなきゃ…でもできるかな…。 不安に思いながらも、おはようと返した。 芽花が不思議に思ったのか、首を傾げた。 「ひまり?」 芽花は私が不安げな目をしていることに気がついたらしい。 私は焦って、必死に笑みを作った。 「…あ、大丈夫…」 美桜が心配そうに言った。 「大丈夫?何かあった?」 言おうかどうか、迷った。 私は、昨夜ずっとタイムスリップのことが頭から離れなくて、結局一睡もできなかった。 そのぐらい私にとっては大きいこと。 大親友の二人に言ったら、少し心が軽くなるかもしれない。 でも信じてくれなかったら、怖い。 でも__。
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