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そんな話をして、盛り上がっていると、ふと視線を感じた。
玲央だ!
何やら玲央がコチラをガン見している。
──え? 何?
と思ったが、玲央は玲央でアチラのテーブルで盛り上がっているようだし、しかも、さっきよりハナちゃんとの距離が近くなっているように思える。
と、見ていると、ハナちゃんが私に気づいて、ガッチリ玲央の腕に自分の腕を通して組んだ!
また、私の目は大きく見開き、今度はすごく怒りの表情になっていたようだ。
一斉に美穂も矢部さんも玲央の方を見ている。
「え!」
「あれは、アウトでしょう!」
「宮もっちゃん、良いの? 本宮こっちに呼ぼうか?」
と気を遣ってくれる矢部さん
「あ、いえ、すみません。私ちょっとお手洗いに……」と席を立った。
やはり、ああいう場面は、見たくない!
悔しくて、情け無くなった。
トイレに行って、少し頭を冷やした。
「そろそろ帰ろうかな」
と、女子トイレから出ると、玲央が居た。
「遅っせーな」
「え? どうしてこんな所に居るの?」
「一緒に帰ろう!」と言われ驚いた。
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