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「バカ」
「ごめん」
「バカ、バカ、バーカ!」
「ごめんって」
私が何度バカバカ言っても、玲央は、抱きしめた手を緩めなかった。
私は、そう言わずには居られなかった。
悲しくて、でも、嬉しくて……
抱きしめられながら、やっぱり玲央じゃなきダメなんだと思った。
「良かった、公園の横で」と笑っている玲央
本当だ! 街中なら注目の的だと思った。
「ふふ」
「行こうか」
「うん」
もう一度、手を繋いで玲央のマンションへと向かった。
到着して、「なんだか久しぶりだなあ〜」と、
部屋に入ると、かなり散らかっていた。
「えっ!」私は、呆然とした。
「あ、ごめん忙しくて、ちょっと散らかってるけど……」
「ちょっとじゃないわよ! 何よコレ! もう〜まったく……」
「ごめんね」と可愛く言う玲央に思わず笑ってしまった。
「ふふ、一緒に片付けよ」
「うん。その前に……」と、
玲央は、又私をぎゅっと抱きしめてからキスをした。
「よろしくお願いします」と笑っている玲央
「は〜い」
やっぱり、私は、玲央を1人には出来ないと思ってしまった。
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