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「そう! だから詩音がトイレに立つのが見えたから俺も出て来た」
「そうだったんだ。鼻の下伸ばしてたから、満更でも無いのかと思ってたよ」
「誰がだよ! 鼻の下なんて伸ばしてないわ」と笑っている。
「伸ばしてたわよ、デレ〜〜っと」
「詩音だって、矢部さんと楽しそうに話してたぞ」
「は〜? 美穂と3人で話してたんだよ。私は、美穂と2人で話したかったのに」
「ふ〜ん」
「ん? もしかして、妬いてる?」
「別に〜〜」
「ん? ん? ふふ」
玲央も嫉妬してくれるんだと思うと嬉しかった。
私を自分の前に座らせて、ぎゅっと後ろから抱きしめられた。
「ちょっとだけ妬いた」
──ううっ、可愛い〜
「素直でよろしい」
「やっぱり詩音じゃなきゃダメだと思った」
「うん、私も玲央じゃなきゃダメだと思ったよ」
「良かった」
「うん、良かった」
そして、後ろを向いてまたキスをした。
──今日は、ちゃんと聞かなきゃ!
「ね〜玲央?」
「ん?」
「私たち、同棲するんだよね?」
「うん、するよ!」
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