いつもの……

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玲央は、忙しいながらも私のことを気にかけてくれて、私も玲央を応援していた。 同じ部署ということもあり、仕事での接点も多い。 たった2人の新入社員同士、協力し合っていた。 なので、自然とお付き合いをする流れとなった。 知り合って1ヶ月が過ぎた頃だった。 「俺と付き合って欲しい」 「はい、私で良ければ」 2週間の研修後、配属されて2週間 『君たち仲良いね』と上司に言われ、余計に意識してしまったのかな? 可愛かった22歳 ──── あれから、もう6年。その間に4度もの別れ話。 とは言え、いつも玲央の独りよがりで、私はまともに取り合わないでいた。 最初は、本当に驚いたし、ショックだった。 すでに、付き合ってから1年が過ぎた頃だったから、他に好きな人でも出来たのか? と疑ったものだ。 玲央からすると1年も続いたことが初めてで、なんとか続けたかったのに、どうも仕事との両立が難しかったようだ。 でも、結局仕事が落ち着いた頃に、復縁して欲しいと…… それから毎年、繁忙期になると言われているから、もう慣れっこになってしまっている自分が居る。 今年もそろそろかと思っていたところだ。 本当に全力で仕事に打ち込むから、忙しい中、私から届くメッセージがウザく感じるのだろう。 私は玲央のことを心配してるだけなのに…… 「忙し過ぎて、余裕ないんだろうな」
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