私の願う未来の話

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また、生徒会とは別で好きなことを見つけた。 それが物語を書くことだ。私は中学校に上がってからは文を書くことが好きになった。自分の気持ちを言葉にのせるのが好きになっていった。そして最初に小説を書いたのは、好きな人ができた時だった。自分の言えない気持ちを、物語に起こすことで消化した。その時、心が確かに軽くなったことを今でも覚えている。それから私は心の中にある言えない気持ちを物語に載せるようになった。本を読む時間と同じくらいの時間を、書くことに費やしていたのだ。 生徒会でのやりきれない気持ちも、後悔も、辛さも、恋の苦しみの、幸せも全て。 自分の気の向くまま書き続けていた。そんな時にあの本に出会い、私は前を向くことができた。 そして、あの本に出会ってからいろんな物語を読むうちにあることを思うようになった。 あの本のように、私の誰かを救う物語を書きたい。誰かに少しでも幸せを送りたい。 そう思った。 そして、それは、生きている私たちに限らず、ここには存在しない人にも幸せになってほしいと思った。 だから物語に出てくる「登場人物も全員幸せになれるハッピーエンド。」を書こうと、そう決意した。あの本は私に新しい道を、目標を与えてくれた。
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