私の願う未来の話

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「自分に嘘をつくことはやめよう。」 「私はやっぱり、小説家になりたい。」 そのために。私は進路を変えた。 県内の大学に行くことをやめた。親とも相談して、通信制の大学に行くことに決めた。周りには「通信」ってどうなのっていう人もいた。将来のことを心配してくれる人もいた。それでも私は自分の夢を捨てなかった。才能がないから。難しいから。現実的じゃないから。幼い頃の自分は、才能がないって理由で絵をやめた。だけど、今の私にはそれができない。その理由で捨てられないほどの大切な夢だから。 それに、私はもう一つ気づいたことがある。 それは自分の長所をアピールする文を考えているときだった。私の頑張ってきた二つは、あまりにもかけ離れて見えて、どう一つの長所にまとめればいいのか、繋げればいいのか、わからなかった。でも、細かく考えていくうちに自分が頑張った二つのものの共通点に気付いた。 まず、「生徒会」 生徒会は、裏で支えることも多いが、それと同じくらいに自分の言葉で、言いたいことを表現する機会が多い。 次に「小説」 小説は自分の書きたいもの、伝えたいことを文字で表現する。つまりどちらも形は違っても、「表現」しているのだ。自分の意見を。そして、「発信」しているのだ。それに気付いた時、私の一番の長所は間違いなく『表現力。』だと分かった。 だからこそ、私は自分の夢を追い続けることにした。だって、私には夢を実現できるかもしれない長所だってあるのだから。それを使わないでどうするのか。
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