ペンフレンド

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 純ちゃんは引きつった口元を必死で動かし、私に語りかけた。 「今日は、会えて凄く嬉しかった。こんなふうになっちゃって、恥ずかしくて外に出られなくなってた。ずっと部屋で閉じこもってた。でもフウちゃんを見て、私も頑張ろうと思った。フウちゃんのライブで久しぶりに外に出たんだよ。フウちゃん凄くカッコよかった。フウちゃんは私の生きる希望だよ」  喋ると痛いのだろうか。それだけ話すと純ちゃんはふうとため息をついて口元を押さえた。  純ちゃんこそ私の希望だ。私は純ちゃんのために歌い続けると誓った。もう挫けたりなんかしない。  次の日一番にレッスン場に入った。実際マンションに戻ったのは夜中だったのでまだ眠い。でもそんな事を言っている場合じゃない。  レッスン場の扉が開いた。みんながやって来た。 「おはよう! みんな遅いぞ!」  純ちゃんに、そしてファンのみんなに、心からの笑顔を見せるために私は頑張ろう。 〈終〉  
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