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〈先生お願いです、話をさせてください〉
〈もうちょっと時間をくれ〉
〈今日これから部屋に行ってもいいですか〉
〈駄目だ。都合悪い〉
〈明日は?〉
〈明日もちょっと無理〉
〈避けないでください〉
〈避けてない〉
俺はメッセージアプリを閉じ、手の中のスマホを畳の上に放り投げた。こたつに足を突っ込んだまま後ろに寝転がり、アパートの古びた天井を見上げる。
一之宮に告白されてから一週間、彼からはさっきのようなメッセージや着信が山ほど来ていた。だが未だに彼と向き合う覚悟が出来ない。
一之宮とはきちんと話をしなくちゃいけないことは俺もわかっている。だけど、一之宮が俺に持っているのは恋愛感情ではないと気付いてしまうのが怖いのだ。
彼が勘違いに気付いて正気に戻ったら、俺から離れてしまう。それが耐えられないほどに怖かった。まやかしでもいいから、彼との時間を引き延ばせはしないだろうか――卑怯なことに俺はそんなことをずっと考えていた。
でもそんなことが許されるわけがない。
なによりも俺は、一之宮に向ける自分自身の感情が本当に恋愛感情かどうかさえも自信がないのだ。そんな中途半端な思いで、彼を大きなリスクにさらしていいわけがない。きちんと話をして終わらせなくては……。でも、彼を失うのがたまらなく怖い。
気が付くと思考はまた最初に戻ってる。何度も同じ場所をぐるぐる巡り、その度にどんどん地の底まで沈んでいく。まるで暗い螺旋の中に閉じ込められたようだ。
同じように、学校のほうも手詰まりといった感じだった。
SNSの投稿から二週間も経っているのに、騒ぎは一向に収まっていないのだ。
生徒の間だけでとどまらず、ついには保護者の耳にも入ってしまったらしい。学校にはクレームの電話も入っているようだ。
しかもどこから出てきたのか、俺が若かったころのガラの悪い写真や、施設時代の写真、小学校のアルバムの写真まで出回っているらしい。噂に尾ひれがついて、噂はどんどん酷いものになっていった。
悪口を叩かれるのも、気味悪がられるのも、同情されるのも慣れている。それでもやはりつらかった。
大人になって、やりたかった仕事をして、金を人並みに稼いで、普通と呼べる人間になれたと思っていた。寂しくつらい最低な場所はとっくに抜け出したと思っていた。
でもそれは俺の勘違いだったのだ。過去はいつも付いて回る。小学生のころはよく臭い臭いと馬鹿にされたものだが、俺の身体にも心にも、そういう卑屈な臭いが染みついているのだろう。一生抜けない臭いだ。
もうふて寝してしまおうか――そんなこと思って目を瞑ったとき、ピンポーンと部屋の呼び鈴が鳴った。
起き上がり壁掛け時計を見る。午後十時を過ぎたところだった。いくら週末だからと言ってもこんな時間に誰だろう。
俺は重い身体を引きずるように廊下を歩き、玄関扉のドアスコープを覗いた。
「えっ、なんで」
そこに立っていたのは土屋だった。「よお」と言いながら、片手に持ったビニール袋を俺に押し付ける。
「どうしたんだよ、いきなり」
「悪い悪い。連絡しようかと思ったんだけど、部屋の電気ついてたから直接行ったほうが早いなと思ってよ。どうせ暇だろ? 飲もうぜ」
「まあいいけど……」
渡されたビニール袋を覗くと、ビールや酎ハイの缶がぎっしりと詰まっている。思わず顔を顰めた。
「こんなにいらねえよ。俺飲めないもん」
「わかってるって。お前にはアルコールゼロ買って来たからさ」
土屋はのしのしと歩き部屋に入ってくると、こたつにどかっと座る。「早く座れよ」と促され、俺も仕方なく土屋の斜め前に腰を下ろした。
「お前もお前で辛気臭えな」
缶ビールのプルトップを開けながら土屋が言う。俺は袋の中からつまみのピーナッツを取り出しながら首を傾げた。
「辛気臭い? 俺も?」
「そう。一之宮もひでえよ」
「……」
土屋の言葉に小さなため息が出た。
週二回一之宮のカウンセリングを行っている土屋に、隠し事はできないみたいだ。俺はしばらく手元の缶を弄んでいたが、諦めて先日の出来事を話すことにした。もちろんキスをしてしまったことは除いてだ。
土屋は黙って俺の話を聞いていたが、やがて話し終わすと長く嘆息した。
「学校も未来もどうでもいいってか。俺たちの苦労も知らずに言ってくれるわな」
「ああ、ほんとだよ」
俺たちは長いこと黙り込んだ。沈黙が重くて、何度も缶を口元に運ぶ。アルコールなど飲んでいないのに、土屋のビールの匂いで悪酔いしまいそうだった。
「確かに……一之宮のお前への気持ちは、依存っていう言葉に近いと思う」
手もとの缶に浮き出た水滴を指でなぞりながら、土屋は呟いた。
「もともと恋愛と依存は分けんのがむずかしいんだよ。特に一之宮みたいに育った環境が複雑だと自分を支える根っこがない状態だから、そばに来た人間にしがみついちまうんだよな。それを恋愛感情だって思い込む」
返事が出来なかった。
一之宮が自分を支える根っこのない人間だというならば、俺も同じように根っこを持たない人間だ。そんな俺たちが一緒にいても共に沈んでいく未来しか想像できなかった。
もし生徒と教員ではなく、違う形で出会っていたらどうだったのだろう。もっときちんとした形で結び付けたのだろうか。
「……なあ、土屋は最初から言ってたよな。俺が一之宮に踏み込み過ぎだって。お前には最初からわかってたんだろうな。俺たちがこうなるかもしれないって」
土屋は何も言わない。でも肯定の沈黙なのだと思った。
「俺ほんと馬鹿だよな」
一之宮は愛されずに育った一人きりの孤独な子供だ。そんな彼にやさしくすれば、どういう結果が待っているのか薄々わかっていて、それでも関わることを辞めなかった。
自分はどれほどに苦しめられてもいい。彼のためにならなんでもする。
そんなことを口では言っておいて、本当は自分を満たすこと考えていなかったのだ。
「……俺は最低だ」
昨日の一之宮の酷い顔を思い出す。あれほどに彼を追い詰めておいて、それでもなお、自分勝手な俺の心と体は一之宮を求めている。会いたくてしかたない。触れたくてしかたない。ついには涙が零れてきた。
「千草……泣くなよ」
「泣いてねえ」
ごしごし目の下を擦ったが、その手を土屋が掴んだ。
「土屋……?」
「お前がそんなふうに泣いたら、俺もどうしていいかわかんなくなる」
土屋は膝でにじり寄ってくると、無言で俺の頭を自分の胸に押し付けた。
どく、どく、と土屋の胸の鼓動が額を通して伝わってくる。ほっとするリズムと温もりだ。
なのにどうしてだろう。心の中に絶望がどんどん広がっていく。触れているのが一之宮じゃないということだけで、こんなふうに一之宮に触れることは許されないと思うだけで、心が凍りそうになるほどに寂しい。涙が止まらない。
「千草、俺は」
土屋がなにか言いかけたときだった。
ピンポーンと呼び鈴が鳴った。土屋が息を止める。
もう一度呼び鈴が鳴る。妙に音が間延びして聞こえて、俺はなんだか夢からさめたような気分になった。
涙で濡れていた頬を拭い、土屋から身体を離した。しかし立ち上がろうとした肩を、土屋の手が留める。
「俺が出るから」
「え……? ああ」
ぼんやりと頷き、俺は座りなおした。やっぱり匂いで酔ってしまったのだろうかとビールの空き缶を眺めていると、玄関の方からきつい声が聞こえてきた。
「なんでここに土屋さんがいるんですか!」
一之宮の声だった。続けて土屋が何かを諭しているような低い声が聞こえてくる。
俺が慌てて廊下に出て行くと、土屋の後姿の向こうから一之宮が身を乗り出した。
「先生……!」
一之宮は俺の顔を見た途端、眦を吊り上げた。そしてなんと、土屋の胸倉を突然掴んだのだ。
「先生に何したんだ!」
「何がだ?」
叫びながら迫る一之宮を、土屋は冷静に見下ろしている。
「しらばっくれるな! 先生が泣いてるじゃないか! お前が何かしたんだろう!」
「ちょ、ちょっと一之宮落ちついて……」
食ってかかる一之宮を止めようとしたが、土屋が切れるのが先だった。
「ふざけんな! 泣かせてんのはお前だろうが!」
迫力のある怒号が響き、一気に頭と肝が冷えた。一之宮は虚を突かれたような顔をしていたが、俺を呆然と見る。
「そうなんですか?」
「それは……」
俺の代わりに土屋が応える。
「そんなことも気が付かなかったのか? どんだけ頭ん中お花畑なんだよ」
完全にキレているらしい土屋は、カウンセラーという顔を脱ぎ捨てることにしたらしい。片頬でだけ笑い、一之宮を挑発するように言う。
「お前は本当に千草のことが好きなのか? おままごとの恋愛ごっこしてんじゃないんだぞ。お前は生徒で千草は教員だ。そこんとこちゃんとわかってるのか」
「……わかってる」
「いいや、わかってねえな。お前は何もわかってない。そのうえ相手のことも自分のことも正面から見ようとしてねえ。一人で立てないような子供に、誰かを愛する資格なんてあんのか?」
一之宮が凍り付いたように息を止めた。なおも言い募ろうとする土屋が口を開きかけたので、俺は彼の肩に手を掛けた。
「土屋」
もうやめろ、と目線だけで言うと、土屋が眉を寄せる。なんでだよ止めんなよ、と言っているのだ。
俺は静かに首を振った。
本当に土屋の言う通りだった。
一之宮は子供だ。守るべき存在だ。導かなくてはいけない存在だ。手を引いて連れて行く先が、地獄や破滅であっていいはずがない。一之宮は、俺にとって誰よりも大切にしたい愛しい人なのだ。
だからこそ、俺は彼の手を掴んではいけない。
ふうと大きく空気を吸い込み、顔を上げる。
土屋と一之宮が、戸惑ったように俺のことを見ていたが、もう迷うことはなかった。
「土屋、悪いけど帰ってくれ」
「はあっ!?」
土屋が素っ頓狂な声を上げたのでもう一度「ごめん」と謝り、唇を噛み締めて玄関の床を見つめている一之宮に視線を移した。
「一之宮、入っておいで。話をしよう」
ぱっと一之宮が顔を上げる。反対に土屋はおもいっきり顔を顰めた。
「俺は出てかねえぞ」
「どうして邪魔するんですか。土屋さんがいたら話なんて出来ない。帰ってください」
「いや、帰らねえ。今のこいつはお前に何するかわかんねぇだろ。二人になんか出来るか」
「俺が先生に何かするってことですか?」
一之宮が傷ついたように言う。さすがに土屋も言い過ぎたと思ったのか黙り込んだ。俺は土屋の肩を手を置いた。
「大丈夫だ。頼むよ。これで最後だから」
これで最後。その言葉に土屋が驚いたように目を瞠る。しばらく逡巡するように俺と一之宮を交互に見ていたが、やがてふーっと息を吐きだした。
「お前がそう言うんなら……。何かあったら電話しろよ」
「悪いな」
土屋は荷物を持つと、そのまま一之宮の横をすり抜けて出て行った。
パタンと玄関扉が閉まり、部屋の中が静まる。
先に沈黙を破ったのは一之宮だった。
「最後ってどういうことですか」
「言葉の通りだ」
俺は玄関に唖然と立つ一之宮に「中に入れよ」と促した。先に部屋に向かって歩き出した俺の手首を、一之宮が掴んで引き留めた。
「はっきり言ってください。もしかして俺のこと嫌いになったんですか? この前先生が嫌がってるのにキスしたから?」
俺に触れた一之宮の手のひらは氷のように冷たかった。もしかしたら長い間寒い外にいたのかもしれない。
「とりあえず中に入れ。身体冷たいぞ」
「誤魔化さないでください。先生、答えて。俺のこと嫌い?」
「そうじゃない」
縋りつくような視線に、俺は咄嗟に答えてしまっていた。一之宮の表情がぱっと明るくなる。
「だったら――」
「だめなんだ!!」
俺の叫びに一之宮の肩がびくんと震えた。
「……駄目なんだよ。俺たちは一緒にいられない」
「どうして? わからない……! どうして俺と先生は同じ気持ちなのにいっしょにいれないんですか!?」
一之宮が息を詰め、俺を必死に見つめてくる。その懸命さと痛々しさ。俺は息を何度も吸い、絞り出すように告げた。
「お前の、感情は……恋愛じゃない」
「え……?」
部屋の中が今までにないくらいにしんと静まり返る。
「お前が俺に対して持ってるのは、好きとかそういうものとは違うんだよ。勘違いしているんだ。俺に母親の面影を重ねてるだけなんだよ」
「……意味が……わからない……」
一之宮は絶句していたが、ようやくそれだけを呟いた。俺を掴んだ手のひらが微かに震え出す。
「先生に母親の面影を重ねてるだけ? 恋愛じゃない? そんなの……違う、俺はちゃんと本当に先生のことが……」
「それが勘違いなんだよ。お前はたまたま側にいる俺に、依存しているだけなんだ」
「依存?」
と一之宮は繰り返した。すとんと表情が抜けて真っ白だった顔色が、だんだん赤みを帯びて、険しくなっていく。
「違う! 俺は本当に先生が好きなんだ! どうしてそんなことを言うんですか! 俺が! こんなに……!!」
憤怒の表情になった一之宮はそう叫ぶと、俺の腕を握った。それは腕の骨がぎしりと軋むほどの力で、思わず痛みで顔が歪む。
「い……痛。一之宮……痛い」
一之宮はただ無言で俺の腕を引いて部屋の中に入ると、ベッドの上にむかって俺を突き飛ばした。俺の身体は背中からベッドに突っ込み、すばやく一之宮が上に乗り上げてくる。
「一之宮、きちんと話を……!」
抗議の言葉は遮られた。大きな口が噛みつくように俺の唇を塞ぐ。
「やめ……、っ」
開いた唇の間に熱く分厚い舌が潜り込んできて、俺はびくんと震えた。
呼吸のすべてを奪うような荒々しいキスだった。がちがちと歯がぶつかる幼く不器用なキスだったが、熱く分厚い舌が歯列をなぞり、上あごの奥を舐められると、思わず息が漏れてしまう。
一之宮は俺の口腔をさんざん蹂躙し、最後に舌を強く吸いながら離れていった。
「これでも先生はそんなこと言うんですか」
ぎらぎらと目を光らせながら一之宮が言う。俺は息を乱しながら首を振った。
「だめ、だ。一之宮、こんなこと……」
しびれるような快感と酸素不足で頭が働かない。俺は手のひらで一之宮の身体を押したが、反対に両手首をひとまとめに掴まれ、頭の上でシーツに押さえつけられてしまった。
首筋に熱い息と濡れた舌の感触が走る。
「い、一之宮、いやだっ」
暴れようにも、自分よりもはるかに体格のよい一之宮に腰の上に乗られるとほとんど身動きが出来ない。分厚い身体に押しつぶされ、息を吸うことさえままならなかった。それでも俺は必死に訴えかけた。
「お願いだ、一之宮、辞めてくれ。こんなこと、しても、なんにもならない」
しかし一之宮は俺の言葉を無視し、性急な手つきでジーンズの金具が外すと、下着の隙間に手のひらを潜り込ませた。
「あっ」
敏感な部分を揉みこまれて、俺の口からはあられもない声が漏れた。
こんなことは駄目だ。
そう思っても、一之宮の手のひらのせいで思考が散ってしまう。
「あっ、っ、やめ、ん、……っ、ん――!」
下半身を容赦なく上下に擦られ、俺はあっけなく一之宮の手の中に精を放った。
快感の余韻は一瞬だった。ふわふわと浮き上がった心と身体が、急速に冷えてくる。
――やってしまった。
流されてしまった罪悪感と射精の疲労感でぐったりと目を閉じていると、かちゃかちゃという金属音が聞こえてはっとした。
目を開けると、俺の上に跨った一之宮が自分のベルトを外している。
「駄目だ! これ以上はやめてくれ!」
火が付いたように暴れだした俺に一之宮は一瞬ひるんだようだが、すぐに両腕を押さえこんできた。身体を倒し、一度射精して芯を失っていた俺の下半身に自分の昂ぶりを押し付けてくる。熱く濡れた固い肉の感触に、ぶるりと身体が震えた。
もう感情も思考も追いつかなかった。頭の回線がショートしてしまったのか、勝手に涙が溢れだしてくる。
「お願いだ、辞めてくれ。これ以上、……っお前を傷つけたくない!」
俺の言葉に、はっと一之宮が動きを止めた。
「なんで?」
子供のような声を出し、唖然とした顔で俺を覗き込んでくる。
「……なんで俺が傷つくの? 逆でしょ? 俺があなたを傷つけてるんだよ?」
「違う……! 俺がお前を傷つけたんだ……!」
「なんで先生はそんなに……」
そう言ったきり一之宮は深く俯いた。俺の上に膝立ちになり、ぴくりとも動かない。
打ちひしがれた彼の姿が堪らなかった。俺は半身を起こすと一之宮の首に腕を回し、ゆっくりと自分の方に引き寄せた。
「ごめんな、こんなことをさせちまったのは俺のせいだ」
「……っ」
一之宮が苦しそうに呻いた。
「ああ、俺はなんてことを先生に……。押さえつけて……無理やりだなんて暴力と同じじゃないか。こんなの……親父と一緒だ」
「一緒じゃない!」
俺は気が付くと反射的に叫んでいた。一之宮の身体がびくりと震える。俺は彼の背中に回した腕に力を込めた。
「全然違うよ、一之宮。お前はあんな人と同じじゃない」
本心からの言葉だった。
でも一之宮は首を振るだけでら俺の身体を押しのけて立ち上がった。背中を向け、もう俺の方さえ見ようとしない。
一之宮はうなだれたまま、小さな声で呟いた。
「土屋さんの言う通りだった。俺は先生のそばにいる資格なんてない」
「一之宮、待って! 話を……!」
腕を掴もうとしたが、そっけなく手が払われる。
「もう優しくしないで下さい。これ以上先生に同情されたくない……」
一之宮はそう言うと静かに部屋を出て行った。
それきり、彼からの連絡は途絶えた。
何度メッセージを送ってみても何度電話をかけてみても、一之宮からの反応はなかった。三日たち、五日たち、一週間が経った。
そこまできて俺はようやく、彼を徹底的に傷つけてしまったことを悟ったのだ。
一之宮の生活保護の申請は受理されたのは、それからすぐのことだった。そしてその知らせを聞いた次の日、俺は校長に退職願を提出した。
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