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01
髪は栗色で、長髪。お目目はぱっちりな学級委員長の野々花さん。いつも地味で目立たない私に声をかけてくれる。
学級委員長だからなのか、私のことを思ってくれているのか。どちらにしても私にとっては嬉しい時間である。なぜなら私は野々花さんのことが好きだから。
「町田さん。このノートを先生に持っていくの、よろしくー!いやー町田さん、なんでもやってくれるから助かるわ」
また男子に厄介ごとを任された。
「町田さんが困ってるでしょ?私も手伝おうか?」
「本当に?」
「うん!」
ノートを運ぶのを手伝ってくれる。つまり少しの間、野々花さんをみていられるわけだ。
「どーしたの?じっとみて」
「す、すみません!あまりにも美しかったので……!」
「美しい?ありがとう。そんなこと言われたことなかったなぁ」
「そうなんですか!」
「ねぇ、お友達にならない?」
「え、いいんですか。私なんかと友達になったら島村さんの評判落とすんじゃ……」
「大丈夫!私、町田さんと話してみたかったの」
そして私たちは友達になった。
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