プロローグ

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プロローグ

何かが焦げる臭い。パチパチと爆ぜるような音がする。 「なんだ......?」 布団で寝ていた俺は、異変に気付いて目を覚ました。うわ。部屋全体がオレンジ色の炎に包まれている。あれ、これまだ夢の中? 頬をつねってみた。非常に痛い。夢じゃない。ドクンと心臓が跳ねる。 (火事だ!) やべえどうしよう、と辺りを見回すが火の壁に囲まれていて脱出できない。俺死ぬ? マジで? こんなことになるなら引きこもってないでもっと遊べばよかった。 炎上したタンスが俺に向かって倒れてくる。燃え盛る火の海に飲み込まれ、全身に激痛が走った瞬間俺の意識が途絶えた。
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