仲良し夫婦

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 素敵に見えるのは、お前がいるからこそだろう。俺一人じゃ、ただのお爺さんでしかないさ。お前を愛することしか脳のない、な。  絆、か。見えない糸を見抜くなんて、いい目をしている。俺はな、本当に切れない糸で繋がっていると思っているよ。  五十年前、か。懐かしいな。確かにあの頃のお前は適当な恋愛をしていた。けれど、あれは仕方のないことだっただろう。優しさと恐怖で、深入り出来なかったんだから。  あんなことがあれば、仕方がないさ。
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