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あの日のことだけは、よく覚えているわ。二人で一緒に、この敷地に遺体を埋めたわね。
でもね、何より印象に残っているのは、貴方の強い目と芯のある背中。とても逞しかった。この人しかいないと思った。
攻撃的な兄に恋を壊されることも、毎晩痛みを味わうことも、退けてくれた貴方は神さまみたいだった。
あんなことがあったんだもの。貴方となら、どんな試練にだって勝てるでしょう。この絆で、実際に乗り越えてきたんだもの。
きっと、あの頃以上の不幸などないわ。貴方がいるのなら。
愛しているわ、貴方。ずっとずっと、愛してる。
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