こえ、こえ、こえ。

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 *** 「ああ、あんっ……いいいっ……いぎっ……!」  今。私は全裸で、ベッドの上で喘いでいる。  でも服を着ていないの私だけ。彼は恍惚とした表情で、私の傍に座っているだけ。  私の両手足はベッドの端に括りつけられ、だらだらと溢れていく赤い色の中に沈む一方だ。  そう、私は今。彼の手で体の中の中まで暴かれている。晒されている。彼の手がぱっかり割られた私のお腹の中に沈むたび、腸を掻きまわすたび、私は痛みと恍惚に声を上げるのだ。 「ああ、本当に可愛らしくていい声です、公子さん。貴女と夫婦になれて本当に良かった。貴女を選んで本当に良かった……!」 「ほん、と……?私、貴方の、ために」 「ええ、僕のためになってくれています。もっと素敵な声、聞かせてください。ほら胃袋、握りますよ」 「う、うぎいい……!」  血が混じった吐瀉物を吐きながら、私は微笑んだのである。 ――ああ、私、風一郎さんに愛されてる。愛をあげられてる。幸せ。
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