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そう言って慌てふためいた姿を見せれば、少しは免責もあり得るかもしれない。そんな淡い期待をいだきながら発した一言であったが、西内は何やら首を傾げて不思議そうに春樹を見ている?
(やはり、こんなことでは許される
問題ではないよな。とりあえず
沢井を追い返さなければ。)
「坂本さん、なにいってるんです?」
しばらく春樹と沢井を見比べるような素振りをしていた西内は、なにか勘付いたかのように沢井を指差して言った。
「さては沢井ぃ!坂本さんに何にも
話してないだろ!?」
「ニヒヒヒ…♡ばーれちゃった♡
何か楽しくなっちゃいましてぇ♡」
思考が完全に停止した春樹。何が起こっているのかさっぱり分からずにいる。
「すみません、坂本さん!沢井には
ちゃんと伝えるよう念押ししといた
んすけどね…。沢井は、今日から
企画課の人間です。企画課長の
秘書として。」
春樹はしばらく考えた。
(沢井が課長秘書?沢井が、庶務課の
沢井が。沢井が!?)
「いやいやいや!ないない!沢井が
企画課に!?どういう事だ?」
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