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信じられない…
まさかまさかで推しと並んで一緒に歩いている異常事態。
突然の純弥、回避できず‼︎
何の気なしに話しかけてくる純弥の横で、私は今必死に仕事モード…
言うなれば「スン」の状態をオンにしている。
当たり障りのない返答。
適度な距離。
決してプライベート感は出さない。
不用意な噂でもし純弥に何かあったら…なんて考えただけで恐ろしい。
「私は今仕事中。宮瀬純弥の取材中」
「え、何て?」
無邪気に顔を寄せてくる純弥。
「わー‼︎何でもない‼︎」
手で顔に壁を作る。
「何この手」
笑いながらツンツンされて壁崩壊。
「宮瀬純弥さんですか?」
女の子が2人、純弥に声をかけてきた。
「うん、はい」
私はビジネススマイルを顔に貼り付けて、笑顔で対応している純弥から少し距離を取った。
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