Dear my…

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「ここでいいかな?個室あるんだ…」  行きつけの店に到着した。  ここは奥に個室があっていつも使わせて貰っている。 「俺自炊しないから結構ここ来てるんだ」 「ははッ」 「え?」 「私も結構来てるから、ここ」 「マジで?」 「私は大体いつも入口近くのテーブル使ってる」 「えー⁈」  まさかの偶然に驚きつつ店に入る。 「お、純弥‼︎…あれ?えー」 「どーも」  晶子さんが慣れた感じで店長に挨拶をする。 「2人、知り合いなんだ?」 「宮瀬君、高校の後輩なんですよ」    “高校の後輩“か。ま、そうだけど…。 「…奥行きますね」  先を歩く俺の後ろから晶子さんと店長の会話が聞こえる。 「今日彼は?」 「あ、アイツは残業です」  え?彼?アイツ?  え?いるの?
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