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個室に2人きりという状況に緊張が限界突破して爆散しそうだっていうのに、突然機嫌が悪くなって喋らなくなってしまった純弥。
気まずさ1000%‼︎
「…何食べよっか?」
「頼まなくても持ってくるから」
「あ、そうなんだ…」
何?何だろうこの空気。
「はい‼︎お待たせー」
明るい声と共に店長が入って来た。
「藤峰さん、いつもの生ね」
「あ、ありがとうございまーす」
「これ純弥」
何品かの料理を置いて店長が戻って行った。
純弥の前にはジョッキに入ったコーラ。
「ははッ」
「何?」
「純弥って本当にコーラ好きだね。昔からいつも持ってたよね‼︎」
「いいじゃん…コーラ」
不貞腐れた純弥がふんッと鼻を鳴らした。
「それも昔から…」
純弥に差した指が強い力で掴まれた。
「彼氏、いるの?」
「え?」
「さっき言ってた」
「…あぁ、相原の事?」
私が相原との関係性を話すと、純弥は
「仲いいんだ…」
と不貞腐れたままだった。
そのまま流れで私の仕事の話になると、純弥はだんだん笑う様になっていった。
相原の話をキッカケにしたせいか私もリラックスした感じで自然に喋れて笑っていた。
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