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私は今、ホテルでシャワーを浴びている。そして純弥は私の服を買いに某激安ジャングルに行っている。
純弥の出入りがあるため、定員2名のツインの部屋にチェックインした。
救急車が着いた時、男性は変わらず酩酊状態ではあるものの呼吸は安定していた。早く対処できて良かった。思い出すと少し手が震えた。
「ふー…」
呼吸を整える。
バスローブを着て部屋でドライヤーをかけながら待っていると純弥が入って来た。
「遅くなってごめ…」
「あ、ありがとうー。いくらだったー?」
「え?いや、いいよ」
「いやいや、良くないでしょ?私のやつなんだから」
ドライヤーを置き、純弥が買って来たものを受け取る。パーカーとスウェットと…パンツ‼︎
「下着まで…」
「…」
「芸能人なのに…何かごめん」
「…いや、別に」
「とりあえずこれに着替えてロビーの洗濯機行くね」
私が着替え終わってバスルームから出ると
「行こう」
と言って純弥が笑った。純弥が選んでくれたパーカー、一生大事にしよう…。
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