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カッコ良すぎて直視できず、ずっとまともに目を合わせる事ができずにいたのに…
純弥とバッチリ目が合ってしまった。
「…や、やっぱりそこの歌詞すごく良いですよね」
「ありがとう。俺も気に入ってます」
「ナナモニの7月エンディングに使われた時、何故その部分を流さなかったのでしょうね?私がディレクターだったら絶対今歌った部分を選びましたよ」
「…あ、俺も思いました。『そこ流すんだ?』って」
そう言って純弥が笑った。
左後方から連続でシャッター音が聞こえる…。
ナイス、カメラマン‼︎
取材は滞り無く予定通り1時間程で終了した。
「本日はありがとうございました」
エレベーターまで見送るため少し前を歩く。
すると純弥が突然
「藤峰さん…俺の曲で1番好きなのって何ですか?」
と聞いてきた。
急な質問に驚いた私は素の状態で
「低空飛行‼︎」
と答えた。
しまった…と思った。
純弥は驚いた顔をした後、軽く握った拳を口元に当ててふんッと鼻で笑った。
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