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「俺もー」
晶子さんが歯磨きしてる音がしてバスルームに行ってみた。少し鼻が赤くなっている晶子さんが振り返った。
「ホテルの歯ブラシってどこも微妙だよね」
隣に並ぶ。鏡に映ったお揃いのバスローブ。照れ隠しに髪の毛を整える。晶子さんはずっと俯いたまま。
俺、もっと役に立ちたい。どうしたらいい?
晶子さんの後すぐに歯磨きを終わらせベッドに戻った。晶子さんは奥のベッドに入っていた。
「私、明日始発で家帰るね」
「あ、うん。わかった」
俺は携帯のアラームを5時にセットして手前のベッドに入った。
「おやすみ」
「おやすみ」
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