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「藤峰‼︎今日、もう終わり？」
「あー…うん。今日はもう大丈夫かな」
「じゃ、行こうぜ」
「うん」
同期の相原隆人とはよく飲みに行く。お互い恋愛には無関心で良い飲み仲間だ。周りは私たちが付き合ってると思っている。最初のうちは毎回否定してたけれど、もう面倒でそのままにしてある。
「どうだった？推しの取材」
「いやー……緊張したわ」
「後輩だっけか？」
「向こうは知らないけどね」
「チャンスだったんじゃねぇの？」
「何が？」
「高校一緒だったよーとか言って親睦深めるみたいな？」
「いやいや。そういうのじゃないから。実際目も合わせらんなかったよ。彼はね、尊い推し‼︎」
「ふーん」
私に恋愛はいらない。
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