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雪兎の発情期は比較的軽めのように見えるが、一度堰を切ってしまえば淫らに俺を誘惑する いつも何かを我慢している彼が唯一、我儘を口にしてくれる時でもあり、俺がドロドロになるまで甘やかしてやれる時でもある 「雪兎、愛してる」 腕を噛まないように両手をネクタイで縛って拘束する 向かい合わせで挿入し、挿ってすぐのシコりを何度も擦り上げる 「んっ…んあっ…」 唇を噛み締めようとするのを防ぐように指を口に入れる 「雪兎、怪我するから、噛むなら俺の指を噛んでいいよ」 声を出すのを我慢する癖がまだ治らず、すぐに腕や唇を噛み締めてしまう 快楽でトロトロに溶かしても、その癖はなかなか治らなかった 「んんっ…ふぁっ…」 ピチャピチャと濡れた音を立てて指を舐める仕草が可愛い 噛み付きたいのに、俺の指だとわかると噛む代わりに舐めたり吸ったりしてくる 「雪兎、いい子だね。もっと奥に挿れるよ」 突き上げる度に精液が溢れ出す 奥を突くと簡単に射精してしまい、ビクビクと震えながら抱きついてくる姿が愛おしい 「し、ろ…さん…好き…、もっと…もっと、してぇ…」 先程イッたばかりなのに、腰をモゾモゾと動かし催促してくる恋人に笑みが溢れる 「いくらでも。雪兎が満足するまでいっぱい満たしてあげるよ」 目元の涙を拭うようにキスをし、ベッドに押し倒して何度もナカを突き上げ、室内に可愛い嬌声を響かせる 頸に噛み付きたい衝動を抑え、代わりに首や胸元にたくさんのキスマークを付けていく 「雪兎、愛してる。俺だけの大切な雪兎」
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