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目が覚めると、身体は綺麗にされていた
まだボーっとする頭で彼を探すも見当たらず、発情期のせいで不安が助長されて涙が溢れ出す
「士郎…さん、士郎さん…」
シーツに包まりながら愛しい相手の名前を何度も呼ぶ
ガチャッ
寝室の扉が開き、光と共に彼が入ってくる
「雪兎、起きちゃったのか。不安にさせてごめん」
涙が溢れている僕の顔を見て、慌てて抱き締めてくれる
彼の胸に顔を埋め、匂いを胸いっぱいに吸い込んでやっと落ち着く
「士郎さん、好き…ひとりに、しないで…いい子にするから…捨てないで…」
常に拭い去ることの出来ない不安がつい口に出てしまう
彼は僕の頭を優しく撫でながら話しを聞いてくれる
「大丈夫、俺は雪兎の側にずっと居るよ。雪兎が嫌がっても、離さない。雪兎だけを愛しているよ」
子どものように縋り付いて、何度もキスをねだる
「士郎さん…士郎さん…」
触れる度に身体が熱くなり、αを求める
昨晩もいっぱいして貰ったのに、アナルがまた濡れてくるのがわかる
「んぅ…し、ろ…さん…お願い、します。僕のこと、抱いて…ください」
耳まで真っ赤になっているのがわかる
我儘を言って嫌われたくない
でも、この人が欲しい…
もっと深くで繋がりたい
ナカに出して、満たして欲しい…
番でもないのに…
士郎さんの優しさに漬け込んで、今だけは本物の番のように愛してもらう
「士郎さん、好き…ごめん、なさい…」
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