登場人物

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登場人物

遠野 幸紘(とおの  ゆきひろ)  人間。二十四歳。神社での位は実質出仕(バイト)の神社規格上権禰宜(ごんねぎ)兼業社会人。  ようやく『大人』になった目隠れ君。 ●神様(かみさま)  神。年齢不詳、見た目三十代。実体は野鯉の山津神・鏡池の主。人の神の名は内緒。  文字は読めなくはないけどあまり得意ではない坊主。 ●遠野 加奈子(とおの  かなこ)  人間。十七歳。幸紘の妹。高校生。  個人成績全国二位にランクアップした炎の拳を持つ才媛(さいえん)。 ●遠野 浩三(とおの  こうぞう)  人間。五十四歳。幸紘の父。淵上神社(ふちがみじんじゃ)宮司(ぐうじ)。  息子が跡継ぎを申し出てくれてご満悦のマイペース。 ●遠野 光子(とおの  みつこ)  人間。四十八歳。幸紘の母。雑で図太い専業主婦で大食漢。  息子を結婚させたいだけのマイペース。 ●畑中(はたなか)  人間。四十六歳。中途採用で幸紘と同期入社した品質管理事務員(ひんしつかんりじむいん)。  シングルママネットワークを駆る(たくま)しいおばちゃん。息子一人。 ●八幡神(やはたがみ)  神。瑞淵八幡宮(ずいえんはちまんぐう)の主祭神にして、淵上神社(ふちがみじんじゃ)配祀神(はいししん)。  淵上神社の後継ぎを心配する日本一有名な武の神様。 ●瀬織津媛(せおりつひめ)  神。淵上神社(ふちがみじんじゃ)主祭神(しゅさいじん)。実体は生贄になった娘達の御霊で作られた山津神・白瀧の主。  心底性格が悪く下世話な天照大神(あまてらすおおみかみ)荒御魂(あらみたま)。 ●柳川 弘毅(やながわ  ひろき)  人間。二十四歳。幸紘の同級生(小一から中学卒業まで同じクラス)。  京大院卒、オカルトおたくで宝山市公務員。公共イベントでは客寄せパンダになっている政治家一家の末席。  加奈子に惚れてる。 ●狒々(ひひ)  神。山津大神の代理として淵上神社に祠をもらった山神。実体は猿。  人の姿にもなれるが山で猿として暮らしている。 ●日河比売(ひかわひめ)  神。瑞淵八幡宮(ずいえんはちまんぐう)配祀神(はいししん)。  山津神・早瀬川の主。 ●山津大神(やまつおおかみ)  怨霊。八津山の主。
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