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森田療法との出会い、強迫症を知ったときのこと
時代はまだ昭和で、当然ネットもなく、情報源はもっぱら本でした。
高校時代のことです。中学生の頃よりもだいぶ語彙も増えて、少し難しめの本も読めるようになっていた谷山は、自分に起こっている不可思議な現象がいったい何なのか、知りたい一心で、横浜伊勢佐木モールの有隣堂で本をあさっていました。
心理学、精神医学のコーナーに、森田療法についての本を見つけました。ペラペラとページをめくっていくうちに、自分と似たような症状について書かれている箇所を発見。ほんの3行か4行程度だったのですが、「強迫神経症」なのだとわかって、妙にほっとしたのを今でもはっきり覚えています。
なお、強迫症は、当時、「強迫神経症」とか「強迫観念症」と呼ばれていました。その後、「強迫性障害」という呼び名を経て、今に至ります。
本を買おうかどうか、迷った記憶がありますが、家族に見つかる可能性を考慮し、断念しました。あとで詳しく書きますが、諸般の事情により、強迫の症状のことやそれに悩んでいる自分の姿を家族に知られたくなかったのです。
谷山は曝露反応妨害法で強迫症を治したので、そのときに使った本は、リー・ベアーの基本書のみです。なお、こちらにアップしていない本も読みましたが、これ1冊だけで十分です。
森田療法の本は強迫が治ってから購入しました。ちなみに、赤本は、横浜伊勢佐木モールの有隣堂の店舗前でやっていた古書店のワゴンセールで買いました。実際、読んでみて目からうろこでした。読み進めながら、「すごい本に出会ってしまった!」と、いちいち感動していたのを今でもよく覚えています。
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