確認強迫の民について考えてみよう

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確認強迫の民について考えてみよう

 確認強迫の民は、心配性で、細かいところが気になって仕方がないという気質を持っています。それが悪い方向に働いた結果が、「戸締まりや火の元の確認を何度もしないと出かけられない」という状態です。  でも、考えてみてください。火事や泥棒などの災難に見舞われた経験がどれだけあるでしょうか?  確かに、火事や泥棒の遭遇率はゼロではありませんが、日常茶飯事ではありません。遭遇してしまったら、それはもう、自然災害に遭ってしまったときのように諦めるしかないぐらいの低い確率だと思います。  発生頻度の高くない危険に対して、生活を大いに犠牲にするほど注意を払っているのが確認強迫の民です。確認など一度すれば十分なのに、何度も何度も繰り返し確認してエネルギーを消耗してしまう。  何だかとてもバランスが悪いと思いませんか?
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