物語と旅をする~声で繋いで~

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物語と旅をする~声で繋いで~

場合によってはSEを使われたりしますが、それはそれとして。 声で届ける物語は目で追う物語とはまた違った面白さがありますよね。 ※このシナリオは特殊な読み方をしている部分があります。 ( )内の読み方を使用していただけると嬉しいです。 また「声劇」に関しては「せいげき」でも「こえげき」でも普段使われてる読み方で使用してください。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 台本のページをめくる その先にあるのは 異国の地を巡る冒険譚であったり 現代で巻き起こるミステリーであったり 時には摩訶不思議な怪異に触れたり 愛憎渦巻く恋の話であったり そして台本であるこれらの物語には 当然だが声が乗る 物語という同行者と旅をしている私も この時ばかりは物語に連れられるのではなく 手を取り合い、物語の当事者となり 聞き手を物語の世界に案内する さながらひとつの『物語』というツアーの 演者(ガイド)といっても良いかもしれない 場面ごとにメインの演者(ガイド)は異なり 他の演者(ガイド)はそのサポートをする 勿論、端役だからと気は抜けない 声劇である以上、聞き手には『声』しか届かない 台本の言葉を 込められている想いを届けられるのは 演者(ガイド)達だけである そこに主役も端役も関係なく 誰が欠けてしまっても 『物語(ツアー)』は成り立たず 味気ない旅になってしまう また手を取り合っている演者(ガイド)達自身も それでは楽しくないだろう 声で繋ぎ ひとつの世界を案内する 演者(ガイド)が変われば 同じ物語(ツアー)も見える景色が変わる 解釈だって変わるかもしれない また同じ演者(ガイド)でも 何度も演じる事で より聞き手を世界に引き込む事が出来るだろう 声劇はだから面白い 『声』を駆使して 聞き手に世界を届ける 声で繋いで 演者も聞き手も楽しませる さあ、今日の物語は いったいどんな世界が待っているのだろう 私は今日も物語と旅をする
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