本編

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「それでな、令和のハニカミ王子(2007)と呼ばれたお前を呼んだのは他でもない。オレの補佐をして欲しいんだ」 「は?」  令和のハニカミ王子ってなんだよ。オレの肩書いくつあんだよ。  っていうか、補佐をして欲しい?  何言ってんのこいつ? 「補佐って?」 「補佐は補佐だよ。いくら令和のNOMO(1995)と呼ばれたオレでも、一人じゃキツイしな」  ついには野茂さんまで出してきた!  なんてふてぶてしいヤローだ。野茂さんに謝れ! 「……具体的なプランはあるのか?」 「おう、あるある。まずは『あつもり』で仲間集めだな」  ダメだこりゃ。 「いや、ちょっと待て。無理あるだろそりゃ」 「なんで? バ〇デンさんだってやってたし」  米国の大統領と自分を一緒にすんな。  そしてそれ、けっこう問題になってたぞ。 「オレ、あつもりってやったことないからまずは教えて欲しいんだ」 「っていっても、オレも最近やってないしなー」 「まずはアレ必要なんだっけ? えーっと、ゲームキューブ?」  いつのゲーム機だよ!  数世代前だよ、それ!  そこそこ面白いソフトもあって、オレも持ってたけど! 「違う違う。今はニンテンドース〇ッチだぞ、K」 「ニンテンドースイッ〇?」 「あつもりといったらな」 「なんかやる気スイッチみたいなネーミングだな」  あははと笑うK。  ほんとにやる気スイッチあったら押してやりたいわ。 「それがあったら外でもあつもりできるぞ」 「マジで⁉ なにそれ、神ってる(2016)!」  まあ、確かに最近のゲームの進歩はすさまじいよな。  見ず知らずの人と同じゲームでつながり合うなんて、一昔前なんて予想もしてなかったし。 「こりゃあれだな! ニンテンドース〇ッチ爆買い(2015)して有権者に配れば当選間違いなしだな!」 「犯罪だよ!」  バカかこいつは。  そんなの選挙法違反だっちゅーの(1998)
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