本編

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 そんな時、店の奥から巨大なチョコパフェを持ったウェイトレスがやってきた。 「お待たせしました。スーパーウルトラハイパーデラックスキングチョコパフェです」  で、でか……。  Kの顔が隠れるくらいでか……。 「おおー、きたきた」  Kは歓喜しながらそんなチョコパフェを横にずらしてオレの顔を見た。 「どうだ、すごいだろ。このパフェ」 「あ、ああ。インスタ映え(2017)しそうなパフェだな……。いつの間に頼んでたんだ?」 「お前が来る前さ。一緒に食べようぜ」 「い、一緒に?」 「これからはオレとお前でONE TEAM(2019)だからな。オレのおごりだ」  ええー……なんでだろー(2003)。  オレ、やるなんて一言も言ってないのに……。  Kはそんなオレの冷めた目を気にすることなく、スプーンいっぱいにクリームをすくうと口に入れた。 「んー! チョー気持ちいいー(2004)!」 「チョー気持ちいいんだ……」  そこは普通に美味しいでいいだろ。 「ふふ、顔が隠れるくらい巨大なパフェ。にも関わらず、乗っているチェリーがたった一つ。嬉しいような悲しいような(1992)……」  言いつつ、Kはそのたった一つしかないチェリーをオレに差し出した。 「なんだ? くれるのか?」 「ダメよ~、ダメダメ(2014)」  そう言ってパクリと自分の口に入れる。  ああ~、殴りて~。 「サクランボはやらんけど、パフェは食べろよ」 「いい」 「なんで?」 「食ったら引き受けたってことになるから」 「ははは! ないない! そんなことない! ……あ、そんなことあるわけないじゃあ~りませんか(1991)」  なんだその言い方。腹立つ。
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