第1話 魔法少女

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「ごめんね。何もできなくて。私も、そんな制度は必要ないと思っているんだけど・・・ココロちゃん、また会って、お話しようね。」 「はい・・・」 ココロが落胆している中、シャムは寄り添って、彼女を慰めた。 その優しさに、ココロは彼女の事がもっと好きになった。 「・・・あれ?」 「どうしました?」 「・・・”魔導書”がない!!」 シャムは、背負っていたリュックの中を確認すると、青ざめた顔で叫んだ。 恐る恐る、ココロは彼女に問いかけた。 「無いと、どうなりますの?」 「国に帰れない!!!」 「えええぇぇぇ!!!」 「どうしよう・・・」 シャムに次いで、ココロも大声を上げると・・・ シャムは、羽のついた両腕を地面につけ、その場で嗚咽した。 すると、ココロは彼女に手を差し出した。
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